動物・植物・魚貝類名が付く建築用語
千枝雑考 (2020年1月公開)みつまつ塗装 三松健次
・あり(蟻):木材と木材の接合(継手)の一種
・いなご(稲子、蝗):天井板の継ぎ部に使用する部材
・うま(馬):作業台
・えびつか(海老束):床脇、違い棚の部材名
・かえるまた(蟇股):神社仏閣建築の梁材受用装飾
・かにめん(蟹面):木材角部の装飾
・ぎんなんめん(銀杏面):木材角部の装飾
・きつねごうし(狐格子):格子の種類
・くもて(蜘蛛手):1本の掘立丸太の上へ物を乗せる為の組物
・さる(猿):木製建具の施錠部材
・さるほうめん(猿頬面):木材角部の装飾
・ししぐち(獅子口):床の間と床脇の境に設ける開口部
・しゃちせん(鯱栓):木材と木材の接合部分に使う小さな堅木の材
・たこ(鮹):土、敷砂利の突固め用の道具
・ちんくぐり(狆潜り):床脇の奥深くまで、仄かな光が届くように工夫された開口
・つばめあり(燕蟻):板類の端部に装飾用部材を取り付ける工法
・とんぼ(蜻蛉):基礎工事で土を掘る時の定規
・ちりとんぼ(ちり蜻蛉):土壁工法の部品
小さな釘に麻を付けた髭状の物で、土壁のひび割れ・剥落を防ぐ部品
※インターネットより
・なまこかべ(海鼠壁):土蔵等の壁塗りの工法
・なまず(鯰):巾が平行せず、片方に狭くなっている形
・ひょうたんめん(瓢箪面):木材角部の装飾
資料データ作成:三ヶ尻 勝氏(本物の伝統を守る会会員)